B.Pグループ 第1課・第2課板金・塗装
BP事業部1課・2課ではユーグループの各サービス工場に鈑金塗装修理で入庫した車を須坂工場に集約して修理を行っています。
ボディの小さなへこみ傷から、エンジン、サスペンションを取り外して行うボディやフレームの交換・修理まで行います。
トヨタ車を知り尽くし、トヨタの技能検定に合格したエンジニアの高い技術力と、ロボットアームやコンピューターメジャーリングの付いたフレーム修正機、近年多く使用されている高張力鋼鈑も正確に溶接できるスポット溶接機など最新の設備で、より正確で安全、高品質な修理を行っています。
鈑金修理
くぼみやへこみ、部品の交換だけでは車の修理は終わりません。
人でいえば背骨の部分に当たる《フレーム》をきちんと修正しなければ、安全に走行することはかないません。
ハンドリング操作に応じて【曲がる】・ブレずに真っ直ぐ【走る】・思った通りに【止まる】安全・安心に車にお乗りいただける様、修理を行っています。
大きく損傷してしまったフレーム修正には、ベンチタイプの修正機が有効で、作業がし易く正確な修理が可能です。
写真は、カロライナ修正機を使用し、修理をしています。
外板パネルの損傷でフレームに大きな損傷がない場合は、床式の修正機が有効です。
小さな損傷は、ハンマーで鈑金修理をし、パテ整形を施し仕上げます。足回りを損傷した車は、修理後4輪アライメントテスターにて調整を行います。
設備の紹介
フレーム修正機
フレーム等に大きな損傷がある修理にベンチタイプフレーム修正機を使用します。修正機に車を固定して、損傷部をタワーで最大10トンの力で引き出し修正します。
写真は、グローバルジグ修正機で、ロボットアームを使用しています。
UBPでは他に、カロライナ2台、ブルーザー2台、ネキストスーパーフロア2台の修正機を設備しています。
カートロニックコンピューターメジャーリング
フレーム修正をする際、フレームの損傷を数字で見る事が出来るカートロニックです。これにはトヨタ車はもちろん他車も多くのボディ寸法データが入っていて、修理箇所に素子をあてるだけで基準からどのように損傷しているか、モニターでひと目でわかる様になっている機械です。
フレーム修正を早く正確に復元・修理する事ができます。
アライメントテスター
自動車の車輪の取付にはいろいろな角度がついています。
この角度が事故等により、狂いが出るとハンドルが流れたり、タイヤの異常磨耗がおきてしまいます。
4輪アライメント調整で、安定走行、衝撃軽減、ハンドル復元性、タイヤの耐久性向上やコントロール性を、本来の基準に調整しています。
フロンガス回収機
オゾン層破壊や温暖化の原因となるフロンガスは、回収再生利用し大気に放出しません
溶接機
近年多く使用されている高張力鋼板もメーカー製造時スポット同等以上の強度で、連続して早く正確に打つことができる水冷式のスポット溶接機です。
塗装
UBPでは水性塗装対応ブースを設置し、光化学スモッグの発生原因となるVOC(揮発性有機化合物)の発生を大きく削減することができる水性塗装を始めました。また、水性対応できる機器を設置し、入庫台数に対応する水性塗装台数の割合を上げています。
水性塗料
ユー・ボディアンドペインティングでは水性塗料を使用しています。
自動車塗料技術や塗装技術でも環境に対応することが国際的にも強く求められ、環境に配慮した塗料で車の塗装を行っています。
ドア部分の塗装がはげてしまった部分も、ドアを外して細かいところまで綺麗に仕上げていきます。
車のボディ色は同じ様に見えても1台、1台違います。修理面のボディ色に合わせて塗装を調色します。マスキングをして色が入ってはいけない所を隠します。
水性塗装を行う際は水性塗装用のエアブローガンで乾燥をし、湿度の変化にも安定して乾燥させることができます。
溶剤塗料は、気温・湿度に影響されにくく、塗装乾燥できますが、水性塗料は、気温・湿度によりシビアに影響されてしまいます。そのためにUBPでは、ブースをカスタマイズし温度を管理し、一定の風速で乾燥を早めることのできるドライヤーを設置し、気温・湿度に影響されず安定して水性塗装をできる様にしました。
水性塗装用エアブロー装置
塗装ブースのエアブローガーに送るエアを管理するヒーター&ドライヤーで、除湿と温風を出すことができます。尚、スイッチ操作はブース内でできる様になっています。
BPラインシステム
工場内を有効に使用するため、各作業スペースにはレールが敷いてあり、スライドパレットで車が横に移動できる様にしてあります。各塗装工程の下地処理、調色、マスキング、塗装のためブース内へ移動、そして塗装後乾燥ストールへの移動が簡単に手押しでできる様になっています。写真はマスキングからブースに移動している所です。